Softwind's diary

自然やエコや不思議なこと、健康や楽しいことなど徒然なるままに書いています。どうぞよろしくおねがいいたします。。

Massive Australia Wildfires―オーストラリアの大規模森林火災

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Massive Australia Wildfires―オーストラリアの大規模森林火災

オーストラリアでは夏になると毎年、恒例のように大規模森林火災が起きているようで、2-3年前にも大規模火災が起き、赤く染まる空や煙などのニュース映像を見ました。2013年にもあったと思います。シドニーブリスベンメルボルンなど町並みも景観がよく、また公園や山岳トレッキングルートもしっかりと整備されています。海や山岳や公園などレクレーションやトレッキングなどに親しまれているとの印象です。国立公園はよく管理されており、そこを保護・管理するパークレンジャーは人気の仕事らしいです。

カンガルーの公園など、カンガルーは結構大きくて、向こうから飛び跳ねて近づいてくるので、かわいいけどかなり小さな恐怖を覚えます。図1のようにカンガルーキックやパンチされたらどうしようかと。実際はフェンスが有り大丈夫でした。コアラの公園では木道の案内に従って進むのですが、バッグは持ち込むなといわれます。見学の途中で子コアラをバッグに入れ、持ち帰る人がいるからとのことでした。なるほどと感心しましたが


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近年はどうもオーストラリア観光ブームは過ぎ去ったようで、あまり見かけなくなっていて、日本の観光客は以前ほど行かないのかなと思います。ニュージーランドの方が人気上昇かも。それよりも近年はオーストラリアの観光客が北海道の冬をスキーやバックカントリーなどで大勢来日していることが報道されていますし、知り合いからも聞いています。近年は、オーストラリアの国情もかなり変わってきているようです。自然については、オーストラリア独特の木であるユーカリ(ガムツリー)が圧倒的に多く、その種も700 種に及び、その95%以上がオーストラリア在来種になっているとのことです。中には樹高が80~90mにもなる種類(セイタカユーカリ)もあり、独特の森林景観を呈し、アカシヤも多いそうです。ユーカリの樹は油分が多く含まれていて、ユーカリ油など日本でも販売されていますね。また、落雷や木々の摩擦などにより森林火事を発生しやすいとされています。人気のコアラは特定の種類のユーカリを食べることはよく知られています。


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さて、NASAの衛星画像を見ると図4のようにオーストラリア(豪)全土で森林火災が発生しているようだ。中心が赤く回りが黄色い点が火災現場である。シドニー付近に注目すると、2019年10月16日には画像から森林火災は確認できないが、10月18日にポートマッコリー北西部で森林火災が発生しているのがわかる。10月17日は雲に覆われて詳細は分からないので、10月17日に発生したかもしれない(図2)。その火災は拡大していないが、11月7日にシドニーに近いウォレマイ国立公園付近から森林火災が発生したようだ。アメリカ海洋大気庁の気象衛星Suomi NPPは森林火災や熱放射や温度や湿度などを詳細に分析する高性能分光器を積んでいるので、Terra/MODISよりも海岸線の海からの水蒸気と区別して煙の規模や流れる方角が正確に分かる(図3)。ウォレマイ国立公園付近はGoogle MapとSuomi NPP画像より11月7日に森林火災が発生した場所の座標がわかった。


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図4は豪のニュース映像からの引用で、前例のない大規模火災の様子や手の施しようのない消防隊の消火活動を示しているが、もう消防隊員もかなり危険な状況である。Google Mapをみると豪は防火林が見当たらないこと、今年は雨量が少なく、消火活動に必要な水が足りないようである。また、豪は防火林帯が見当たらないようだけれども、日本は防火林帯がしっかりと作られているようです(図4)。森林火災は11月27日にかなり収束したように見られるが、12月5日-12月19日ごろまでさらに拡大し大規模火災に。煙は都市を襲い、タスマン海まで広範囲に広がっている。このころが最も正念場だったと思われる(図6,7)。多くの人々が森林火災の影響で避難を余儀なくされており、大みそかである12月31日にも数千人もの人々が海辺に避難したことが報じられている(引用https://gigazine.net/news/20200106-ustralia-devastating-wildfires/)。 
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また、1500棟の家を失った市民、動物も5億匹死んだのではないかと報道されている。2020年1月4日ごろはもう燃える森林がなく、収束に向かっているように見えるが、都市部に延焼をはじめている。森林地帯で赤く見えるのは森林が焼けて緑が消失し地肌が見えるからである。シドニーなど最も人口の多いニューサウスウェールズ州は1月2日に1週間の非常事態宣言が発令されている(引用引用https://gigazine.net/news/20200106-ustralia-devastating-wildfires/)

また、キャンベラ、ニューサウスウェールズ州にはアカシア(ワトルツリー)が多いとのこと。2020年1月2日のSuomi NPP画像では、見たこともないような変わった雲が発生しているのがわかる。これはレンズ雲ではないようだ。森林火災による渦を巻いた上昇気流で発生した雲かもしれないです。読者の皆さんで、もし、この雲の地上から見た映像があればどうぞ紹介してください。


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現在までの報道されている被害状況を引用しますと(引用https://akira-english.com/post/1268)

1.24名が死亡

2.8000匹以上のコアラが死亡(絶滅の危機)

3.5億頭の動物が死亡

4.1500棟以上の住宅が崩壊し全焼

5.5500万ヘクタール以上の森林が消失

6.深刻な食糧不足

北海道の面積に匹敵する規模とのことです。雨が降り森林火災がはやく収束することを願わざる終えません。

 

 

引用

1)https://www.space.com/australia-wildfires-satellite-images-2019-2020.html

2)https://gigazine.net/news/20200106-ustralia-devastating-wildfires/

3)https://akira-english.com/post/1268

4)フリーイラスト

5)NASA画像