キツツキ(啄木鳥)の突く木に耳をあてたら
山頂に向かって樹林を通る登山道を歩いていたとき、頭上に木を突く軽い音が響きはじめました。コツコツ、トントントンなど形容しがたいのですが、キツツキです。キツツキと言ってもその仲間の野鳥です。日本で知られているキツツキ科はアカゲラ、クマゲラ、ヤマゲラ、コゲラなど仲間は多く、以前、ブログ筆者は頭部羽毛は赤く大柄なアカゲラをみて感激したことがある。警戒心が強くなかなか見ることはできないが、音のする方向に耳を澄まし、目をやるとどの木を突いているのか分かった。双眼鏡でのぞくと小さいのでコゲラのようだ。木から木へ飛び渡りなかなか確認することができない。近くの森やお庭の木でコゲラを見た読者のかたも多いと思います。
それで、キツツキが突く木に耳をあててその音を聞いてみたいと、以前から思っていました。お医者さんが聴診器を胸に当てて聴診するのと同じように。それで、キツツキの木を突く音を録音したいと思っていましたが、木から木へ渡るのでできませんでした。チャンスがあれば。さて、飛び渡る前にそっと木に耳をあてると、
うおおーーー、%&##…*l*); …
………トントントンコツコツコツ…….トントントン……
木の中、幹や心材や導管などすべてに、このキツツキの突く音で満ち溢れているではありませんか
………トントントンコツコツコツ…….トントントン……
キツツキのいる樹上から下まで15 m以上あると思うのですが、すぐ近くで震動が音となり聞こえてくるようです。
木全体が、葉も、根も、キツツキの突く音に魅了されているような、静寂な森の中で音が木の内部全体を貫いているような感覚です。木もこの音を、聞いているのだ。キツツキは木の治療をしているのかもしれないですね。ブログ筆者の耳にも、大脳全体にリズミカルな音と音による小さな震動がこだまするではありませんか。
登山の途中、何となく楽しい一日となりました。今度は録音したいですね。